AFCチャンピオンズリーグで勝てないJリーグ勢
欧州のUEFAチャンピオンズリーグを模倣した、
アジア地域のAFCチャンピオンズリーグが創設されて、12年になる。
ひところは浦和レッズ、ガンバ大阪が連覇するなど、
勢いを見せていた日本勢だが、
ここ数年は目立った成績を残せていない。
勝てなくなった理由の1つとして、
スター選手を獲得できない資金面が強調されてきたが、
今期、ウルグアイ代表のディエゴ・フォルランを獲得した、
セレッソ大阪がベスト16であっさり敗退したのを見ると、
それが理由とも言えなくなってきた。
アジア独特のジャッジの問題も取りざたされているが、
そんなことは今に始まったことではないし、
ベスト16どまりのチームが増えているのは、
勝負強さが足りない、ひ弱さが顔をのぞかせていることも事実だ。
過密日程の中、上位戦力拮抗のJリーグとACLを闘っていると、
気が付けば、降格圏内に陥っているクラブもある。
最大の問題は、国の代表と違い、クラブ単位で、
アジアを制することに、どれだけの意味を見出せるのかということだ。
ACLを制したクラブが、トヨタカップから、
クラブ・ワールドカップと形を変えた大会に参加できるとはいえ、
同大会が、クラブ世界一を決める大会だとは、
ほとんどの人が思っていないだろう。
現在は日本で開催されることも少なくなった為、
さらに注目度が下がってしまった。
クラブそれぞれの思惑や事情はあるだろうが、
やはり、決勝にすら長年進出していない状況は、
リーグ全体の問題として考えてもらいたい。